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篭城生活の弊害

(ほぼ)篭城生活が始まって1カ月が過ぎた。

最初は違和感を感じていた生活スタイルにもだんだんと慣れてきて、この生活のメリットも享受できるようになった。レストラン不毛地帯にある会社に転職してしまい、毎日のお昼の時間を憂うつに感じ始めていた頃だったので、昼も夜も家で食べられるのは、お財布にもからだにも優しくてありがたい。簡単に作れるそこそこ美味しい料理のレパートリーが圧倒的に増えた。調味料の何と何を混ぜればどんな味になるのか、なんとなく想像ができるようになった。でもそろそろ、人が作ったご飯を食べたい。やっぱり自分で作った料理は滅多に自分の想像の範疇を出ないので、驚きがない。(唯一、ピーマンを適当な大きさにちぎって、強火で1分炒めて塩だけで味付けする料理は、シンプルな調理方法から想像もできないくらい美味しかった)

危惧していたどこにも行けない連休も、ゲームと動画とSNSがあれば、寂しさを感じずに過ごすことができた。むしろ、見るべきもの、やるべきことが多過ぎて、読もうと思っていた本や見ようと思っていた映画に手を出し切れなかった。知らない人と繋がる系のアプリゲーム、荒らしとかがいそうで倦厭してたけど、めちゃくちゃ治安が良くてびっくりした。デジタルネイティブリテラシーめちゃめちゃ高いな。もともと出不精な性格なので、この生活が始まることがわかった時も、そんなに悲観的にはならなかった。でも、公共交通機関を一度も使わない連休は初めてだったし、これがあと2年続きます、と言われたら、ちょっと嫌だな。

一つだけ困っていることがあるとすれば、完全におかしくなってしまった体内時計だ。

最初は戸惑いながらも順調だった引きこもり生活も、在宅での仕事に慣れてきた頃から少しずつ狂い始めた。1週間のうち、6/7日は家にいて、かなりの運動不足に陥っているからか、それを解消しようとして22時過ぎからリングフィットアドベンチャーをしていたからか、無意識のうちに感じている慣れない環境での仕事のストレスからか、夜、眠れなくなってしまった。普段は寝るのが大好きで、特技の欄にはいつも「いつでもどこでも寝れること」とか書いてたのに。特技なくなっちゃった。湯船に浸かってみても、お香を焚いてみても、癒されそうな音楽を聞いてみても、睡眠にいいといわれる成分が入っているというサプリを購入して飲んでみても、いつもならすぐに眠くなる難しくて読み切れない本を読んでみても、全く眠くならない。むしろ目が冴えてしまう。(だからと言って難しい本の内容が理解できるようになったわけでもないのが残念)

これを書いているいまも、いわゆる深夜という時間帯だけど、あんまり眠くない。明日からはまた在宅で仕事が始まるので、早く寝なくちゃいけないのに。

不眠の原因は生活スタイルの変化のせいみたいに書いてしまったけれど、ひとつだけ明らかに心当たりがあるものがある。篭城生活が始まった当初に、「逆にこの状況も楽しんじゃおうぜ」みたいなノリでガンガン入れていたオンライン飲み会とオンラインゲーム対戦だ。オンライン飲み会のいいところはいつでも終われるところだと言われているけど、実は普通の飲み会より脱落しづらい気がする。飲み会だったら一次会、二次会などの終わりのタイミングや居酒屋の閉店のタイミングなど、きっかけがいくつもあるけれど、オンライン飲み会はそういう区切りがない。しかも、飲み会みたいにしれっといなくなることもできない。ログアウトすると一発で誰がいなくなったかわかってしまうし、抜けようとしても引き止められると、終わる言い訳が作りづらいので抜けづらい。終電とか便利だったな、と思う。飲み会ならまだしも、オンラインでのゲーム対戦はチームを組む上で人数が重要だったりするので、余計に抜けづらい。ずるずると続けてしまって、明るくなってからベッドに入る日も少なくない。みんな「家だからすぐ休めるし多少無理しても大丈夫っしょ」みたいなノリなので、睡眠時間だけを見ると、明らかに篭城前よりも不健康な生活になってしまっていると思う。

篭城生活はもうしばらく続くけど、いまからチューニングを始めないと、元の生活に戻れなくなる。つまり社会人として死ぬ、と思う。

でも、家でも仕事できちゃうし、仕事をする上では意外と不便に思うことは多くないし、この流行病が収束した後、わざわざ出社することに疑問を感じてしまいそうな自分が怖い。外出ると何かしらお金使っちゃうし。

でも、健康面ではよほど強い意志がない限り、ずっと在宅の生活は毒になりそうなことの方が多そうだな。早く眠れるようになりたい。

ブログはおろか、日記すら書くのめっちゃ久々だし、極度の三日坊主なのでいつまで続くかわからないけど、またいつか不眠になった時のために、記録も残しておけたらいいな。あともっと楽しいこと考えたいから楽しい記事書きたいな。

 

お題「#おうち時間