左端を探して

見つけたら教えてください

エラーで際立つ存在感

2、3時間前から右手の人差し指の第一関節の辺りが痛む。
関節痛とかではなくて、何かが刺さっているようなちくちくとした痛み。けれど、見た目には全く異常は見受けられない。なのに、その辺りをさすると、ある部分で皮膚のちょっと下あたりに違和感を感じる。きっと目に見えないくらいのトゲが刺さっているか、何か変な虫にくわれたのかもしれない。

人差し指の第一関節なんて、普段なら気にも留めないけれど、いまみたいにケガをしたり、何か異常が発生することで、その存在感が浮き彫りになることって結構あるんじゃないかと思う。好きだったバンドが昔そんな歌を歌っていた気がする。

わたしは体質的に口内炎ができやすいらしく、毎月必ずと言っていいほど口内炎ができる。場所も舌の裏とか、変なところに現れる。一度出来ると生活に多大なる不便が生じるので、口内炎を気にかけながら食事や会話をしなくてはならず、健康な口内環境のありがたみを身にしみて感じるのだけれど、完治すると2、3日も経たずにそんなこと忘れてしまう。口内炎の痛みを忘れず、咀嚼の際には口内を傷つけないように気を付け、刺激物は避け、栄養バランスの整った食事を摂り、睡眠時間などにも気を配っていれば、あんな思いはしなくても済むのかもしれない。口内炎ができると、どんなに美味しいものを食べても拷問のように感じてつらい。

でも、口内炎のつらさをずっと忘れられないまま、その恐怖に従って生きるのはいかがなものか、とも思ってしまう。健康的な生活ができるのは望ましいけれど、それでは人生に制限が多くかかってしまう。健康的に長く生きられるのは理想的かもしれないけれど、そのためにずっと単調な生活をしなくてはいけないなら嫌だな。

なんだか描きたかったこととは全然違う話になってしまった気がするけれど、まあいっか。口内炎ほど生活に影響するわけではないけれど、この人差し指の痛みが治ったら、半日くらいは人差し指に違和感がない生活に感謝しながら過ごせるだろう。