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変わるにはうってつけの日

日常になってしまった非日常

今日もいつも通りの1日だった。

在宅勤務なんてそこそこ長い社会人生活でまだ2カ月くらいしか経験していないのに、すっかり“いつも通り”になってしまった。
そしてこのいつも通りは、どうやらわたしの勤めている会社では、もうしばらく続くらしい。この先も3カ月は在宅勤務が推奨されるというお達しが来たのだ。出社するにはかなりの条件付きだし、なかなかハードルが高い。つまり”STAY HOME”をもう少し続けろ、ということだろう。
わたしの仕事は家でも出来てしまうので、わざわざ感染のリスクを負ってまで出社する必要も無いなと思う。出社したとしても、新しい生活様式(なんかこの言葉、多分字面のせいだけど、すごい東京事変味を帯びていると思う)を気にして仕事をしたり、お昼を取るのは疲れてしまいそう。
というか、いまだに始業の15分前とかに起きているわたしには、急に元の生活に戻すのはかなり難しいので、3カ月の猶予をもらえるのはとてもありがたい
ここからさらに3カ月、仕事では誰にも会わずに家にこもる日々。これを利用して、やってみたいことがひとつだけある。

人生で一度やってみたいこと

人生で一度はやってみたいことがいくつかある。スカイダイビングをする、ポッキーを一袋まとめてそのまま食べる。欧米のヘルシーな女の子みたいにショーパン、タンクトップで海辺を歩く、などなど。
その中にひとつだけ、「やるなら今なんじゃないか」ということがある。
それは、髪をブロンドにしてみること。
わたしはいままでの人生で、一度も髪を染めたことがない。もともと色素が少し薄いのに加えて、髪が極端に細いため、日に当たっただけで茶髪に間違われることが多く、わざわざ髪を染める必要性を感じたことがないのがその理由の1点目。
また、極端に細い髪の毛ゆえに、脱色なんぞしたら絶対に髪の潤いは失われ、サンゴのように枝分かれしたバサバサの髪の毛になってしまうことが容易に想像できるのが2点目。
そして一番ネックなのが3点目で、わたし自身が髪型がプリンになってしまっている人に絶対的なだらしなさを感じてしまうのと、自分が髪を染めたら絶対にそうなるのが目に見えていることだ。普段年に2回くらいしか美容室に行かないわたしが、1カ月に1度のペースで通えるとは到底思えない。なのでずっと避けてきた。
けれど、ここからさらに3カ月間、在宅勤務が続くのであれば、日常的に人に会うことはほぼなく、脱色したり髪を染めても自分のペースで美容室に行けるんじゃないかということに思い至ったのだ。また、3カ月あれば、傷んだ髪も人前に出られる程度には回復するのではないかという甘い目論見もある。会社員としてのスタートを切ってからしばらく経ってしまったいま、ブロンドにするハードルがこんなにも低いことは後にも先にもないのではないか。多分人生で1回だけやってみたら満足すると思うので、やってみたい。

いまがその時(なのかもしれない)

自分の地毛の色が好きではあるけれど、一度は他の色にもしてみたい。もしかしたら、もっと自分に似合う色があるのかもしれない、と一度考えだすと止まらない。そして、どうせやるなら一番地毛からかけ離れているブロンドにしてみたい。(最近VOUGEか何かで見かけた、ずっと黒髪だった中国の女の子が金髪にしてみる、みたいな動画にめちゃめちゃ影響されていると思う)
ただひとついまだにネックで、未開の地へ踏み出しかけている足を地毛の陸地に引き戻そうとしているのは、髪の毛は1カ月で1センチしか伸びない、という事実である。1カ月で3センチくらい伸びるなら、ためらわずにブロンドにしちゃうんだけどなあ。
3カ月経って急に「要出社!必出社!」となった場合、3センチだけ黒々として、それ以外がブロンドの髪になっている頭で出社しなくてはいけないことを考えると目も当てられない。
そう思うと、いまじゃないのかも、という思考ルートに入って二の足を踏んでしまう。今日は仕事中、こんなことをずっと考えてしまっていた。
やるなら早くやらなくちゃな。